ドル円は下げダウ継続。今週の注目ライン
先週のドル円は米国雇用統計の結果を受けて上方向の流れから始まった。一時は5月
10日の高値を上抜けていきましたが4時間足の実体では抜けられずヒゲとなり、そ
の後は利益確定の動きが入ったとの事で下落。4/14からの上昇トレンドラインを抜
けると更に下げ圧力が強まった形となりました。
その後4時間足では75MAがサポートとなり戻しの動きも見られましたが、上値は重
くジリ下げのなかで米国の小売売上・CPIなどの指標が弱い結果となり、更に下げ足
を早めました。その結果ドル円は高値・安値を共に切り下げて、下げダウを形成し
てきました。
週末は、黄色の下降トレンドライン近辺で多少反発して引けています。先々週この
下降トレンドを大きく上抜けていますが、更に上を目指すにはこのラインがサポー
トする形で再上昇していけば綺麗な形となるのですが、どうなるでしょうか。
次にフィボナッチで見てみると、これも4/14からの上昇の38.2%(青色のフィボ)
ラインが効いていて、TLとフィボラインが重なり先週一旦下げ止まったポイントは
強い抵抗帯になりそうな感じではありますが、ここを抜けると半値戻しや61.8%な
ど、もう少し深い押しもありそうですので要注意か。今週はこれらのラインに注目
しておきたいです。
個人的にはスイングポジションでのドル円を、上記の各ポイントで基本的には押し
目買い目線で考えています。(下抜けてしまったら、逃げ足は早くです。)
さて、日本株が上値重くなかなか上に抜けられない状況の中で、米株は相変わらず
高値更新を続けています。ドル円とは違いクロス円は底堅く、特にポンド円はまた
高値圏に戻してきている状況です。夜間のスキャルでは引き続きポン円・ユーロ円
を中心にトライしていきたいです。
今週は月曜の日本市場が海の日の為に休場となります。暑さで集中できない時には
無理にトレードする必要はありません。週初の値動きを慎重に見極めて、体調管理
をしっかりして暑さに負けず頑張っていきましょう。
■7/17からの一週間/主な経済指標等の予定
7/17(月) 東京市場/休場
11:00 (中) 鉱工業生産 / GDP / 小売売上高
21:30 (US) NY連銀製造業景況指数
7/18(火)
07:45 (NZ) 消費者物価指数
10:30 (豪) RBA議事要旨
17:30 (英) 消費者物価指数 / 小売物価指数 / 生産者物価指数
18:00 (独) ZEW景気期待指数
18:00 (EU) ZEW景気期待指数 / 消費者物価指数
21:30 (US) 輸入物価指数
23:00 (US) NAHB住宅市場指数
29:00 (US) 対米証券投資
7/19(水)
18:00 (EU) 建設支出
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
21:30 (US) 住宅着工件数 / 建設許可件数
7/20(木)
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
10:30 (豪) 雇用者数 / 失業率
15:00 (独) 生産者物価指数
17:30 (英) 小売売上高
20:45 (EU) ECB政策金利発表
21:30 (US) 新規失業保険申請件数 / フィラデルフィア連銀製造業指数
23:00 (US) 景気先行指標総合指数
23:00 (EU) 消費者信頼感・速報値
7/21(金)
17:30 (英) 財政収支
先週の相場 / ドル円・クロス円、円安傾向が強いまま週を引けました
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