米国大統領選挙を控えて、どうにもしらけ気味の10月雇用統計

      2016/12/25

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米国大統領選挙

NYダウは7日続落で週を引けており、米国大統領選挙の不透明感が大きな影を落として

リスクオフとなっている模様です。100ドル以上の下げは1回だけですが、連日わずか

ながらジリ下げの状態です。そろそろ今日は多少戻すのか、という雰囲気があっても毎

度マイナスで引けてしまい、気が付けば18,000ドルも割れてトータル311ドルほどの

下落となってます。

 

11/5早朝に流れたクリントン氏の私用メール問題の再燃による不透明感により、それま

でもう勝負はついた感があったのがまた混迷に陥る事となり、一時的な下げには留まら

ず相場の雰囲気が一変してしまいました。

 

世界的にどこも株価は下落傾向で、日経平均も17,500円目前にして失速、ドル円も同

様に冴えません。ここまで相場を失速させる大統領候補、恐ろし...

すでにトランプリスクやトランプショックといった言葉まで作られていますが、憶測に

振り回されるのにも少々疲弊気味です。近頃はすぐに○○ショックと名前が付いてしま

い不安を煽っている傾向があり、症状に病名が付くと病気になっていまうのとどうも同

じように思います。

10月米国雇用統計結果
   ・非農業部門雇用者数 (前回値:19万1000人に上方修正)
                 予想 /   17万3000人   結果 /   16万1000人
   ・失業率 (前回値:5.0%)
         予想 /   4.9%    結果 / 4.9%
   ・平均時給(前回値:+0.3%に上方修正)
         予想 / +0.3%    結果 / +0.4%

この相場の環境を踏まえ、10月米雇用統計の結果は上記のように結果は下回りましたが、

上方修正も含めてまずまず?と捉えられた模様。しかし、発表後ドル円のボラティリティ

は今一つ高まらず、方向感の定まらない大統領選挙前のポジション調整中心の動きのよう

に感じました。次のビックイベントに比べるとジブリナイトの雇用統計が小さなイベント

に思えてしまいます...

 

その大統領選挙投開票の11/8がいよいよ迫ってきました。この結果次第で為替は大きく動

きそうですし、最悪波乱の結果となってしまうと、ドル円は100円割れから95~90円台な

んて予想もチラホラ目にします。スイングトレードなどでポジション保有中の方は、極め

注意が必要ですので、事前のポジション調整・損切りの設定など怠りませんように。

とにかく、まだまだ気が抜けない相場は続きそうです。(いつもの事ですけどね...

■11/7からの一週間/主な経済指標
11/7(月)
  08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事要旨(9月20-21日開催分)
  16:00 (独) 9月製造業受注
  19:00 (EU) 9月小売売上高
  24:00 (US) 10月労働市場情勢指数
  29:00 (US) 9月消費者信用残高
11/8(火)
  未定   (中国) 10月貿易収
  09:30 (豪) 10月NAB企業信頼感
  16:00 (独) 9月鉱工業生産
  16:00 (独) 9月貿易収支   / 9月経常収支
  18:30 (英) 9月鉱工業生産 /  9月製造業生産
  24:00 (英) 英国立経済研究所(NIESR)GDP
 ◎米国大統領選挙投開票
11/9(水)
  10:30 (中国) 10月消費者物価指数   /  10月生産者物価指数
  18:30 (英) 9月貿易収支
  24:00 (US) 9月卸売売上高
  29:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート
11/10(木)
  09:01 (英) 10月RICS住宅価格
  09:30 (豪) 9月住宅ローン貸出
  22:30 (US) 新規失業保険申請件数
  30:30 (NZ) 10月企業景況感
11/11(金)
  24:00 (US) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報

 

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