一週間のリズムに変化のあったドル円
このところのドル円の傾向であった「週前半の下落・週後半の上昇」といった相場のリズ
ムに変化の起こった一週間となりました。一気に115円目前まで進んだ円安も、週が終わ
ってみればまた円高懸念が顔を出すといった状況となっています。
日米首脳会談が順調に終了した安心感からか、週初のドル円は5週間ぶりに下窓ではなく
待望の上窓からのスタート。勢いよく113.96のレジスタンスラインを上抜けして、114
円台に乗せてきました。ただ1時間足では上ヒゲとなってしまいその後は窓埋めの動きに。
窓埋め付近まで下落後は、年初からの下降トレンドラインと25SMAに支えられる形とな
って、イエレンFRB議長の強気発言に反応して大きく跳ね上がりました。
市場から強く意識される115円に向けてしつこく上昇していったイメージでしたが、結局
115円にタッチはできずに今度は一気に利益確定が入ったような下落。。これに乗じた売
り方の仕掛けが見事にはまったのか2/8からの上昇トレンドラインを割れた後は、綺麗な
下落トレンドを形成しました。
これでまた更に115円は強いレジスタンスとして意識される事になりそうです。NY市場の
3連休も控えた中で、ネックラインの113.25付近も踏みとどまれず、また居心地のいい?
112円台まで速足で戻ってしまいました。
現状レートは2/8からの上昇のフィボナッチ61.8%戻し付近で、三角持ち合いの形となっ
ています。この下では年初からの下降TLにタッチでまたヒゲになっていますし、上昇に弾
みを付けた112.55付近のラインも控えてはいますが、どうにもまだ強気にはなり切れない
下値不安が残る弱い形で週末となってしまいました。
週明け下窓スタートの連続は終わったばかりですし、先週安値付近はなんとか踏みとどまっ
て頂きたいものではありますが、今週の為替相場は週足の形も非常に弱くて心配です。
一時は輝いていた私の111円台のLもすっかり輝きを失っています...
先週は週前半からNYダウの強さがひときわ目立っていました。まだまだ強そうなNYダウで
すが、こちらにも調整が入ってしまうような場合には、更に為替にも注意が要りそうです。
ところで、今年も確定申告の時期となりました。私は既に済ませましたので一安心といった
ところですが、申告が必要なのにまだの方は早めにご申告を、お忘れなく!
■2/20からの一週間/主な経済指標予定
2/20(月) NY休場
06:45 (NZ) 生産者物価指数
16:00 (独) 生産者物価指数
24:00 (EU) 消費者信頼感・速報値
2/21(火) 09:30 (豪) RBA議事要旨
17:30 (独) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
18:00 (EU) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
18:30 (英) 財政収支
2/22(水) 18:00 (独) Ifo景況感指数
18:30 (英) GDP・改定値
19:00 (EU) 消費者物価指数
21:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
24:00 (US) 中古住宅販売件数
28:00 (US) FOMC議事要旨
2/23(木) 16:00 (独) GDP・改定値
22:30 (US) 新規失業保険申請件数
23:00 (US) 住宅価格指数
2/24(金) 24:00 (US) 新築住宅販売件数 / ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
先週の相場 / 日米首脳会談を前に円安に動いたドル円
前回の記事 / 損小利大がFXも基本スタンス
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