日米首脳会談を前に円安に動いたドル円
2/10の日米首脳会談が意識されてきた週を終えましたが、びっくり箱からは特に変なもの
は出てこなかったようですね。両首脳の満面の笑みの映像が流れていて、今のところは順
調そうに見えています。ひとまずは安心感が出ているように思います。
先週も例のごとくドル円は週初から下窓で始まりました。これで4週連続の月曜下窓スター
トです。日足を見てみると今年に入ってから月曜日はすべて陰線というサイクルの動きと
なっています。
週中までは先々週からの高値切り下げを継続して、安値を111.60近辺まで更新するなど更
なる下落を意識させる展開でしたが、終わってみればまた週後半で切り返して113円台で引
けています。首脳会談を控えた中でも、相場はよく動いたなと印象でした。
今回は下げ渋っていたところでトランプ大統領の「驚くべき税制改革を数週間以内に発表」
といった発言が伝わって、大きく市場の雰囲気が変わり、期待感から円安の動きに切り替わ
りました。
NYダウも週後半は堅調さを取り戻し、しっかりと高値を更新してきています。日経平均も1
月安値まで下落する事なく折り返して、年初来高値を狙える位置まで伸びてきました。強い
株価が来週以降の為替の動きにとって、心強い動きとなってきています。
しかし、ここでドル円チャートを見てみると、日足では上ヒゲ長めの十字線。大きく上昇し
てきたものの、再度25SMAに抑えられてしまった形となっていて113.96のレジスタンスラ
インを超えられていません。引き直しをした年初からのトレンドラインも明確には超えられ
ませんでした。
現在ドル円も非常に重要なポイントにあると思います。早期に下降トレンドラインと上記レ
ジスタンスラインを抜けてこないと、まだまだ油断できない状況でまた下方向に押し戻され
る可能性もあります。
順調だった首脳会談と堅調な株価を弾みにして、できれば来週は週初から順調な上昇の動き
に期待したいのですが、年初からの単調な1週間のサイクルには注意しておきたいですね。
突発的なニュースも出ず、トランプ大統領が大人しくしてくれますように...
■2/13からの一週間/主な経済指標
2/13(月) 08:50 (日) GDP・速報値 / GDPデフレーター・速報値
2/14(火) 09:30 (豪) NAB企業信頼感
10:30 (中) 消費者物価指数 / 生産者物価指数
16:00 (独) GDP・速報値 / 消費者物価指数・改正値
18:30 (英) 消費者物価指数 / 小売物価指数 / 生産者物価指数
19:00 (EU) 鉱工業生産 / ZEW景気期待指数 / GDP・改定値
19:00 (独) ZEW景気期待指数
22:30 (US) 生産者物価指数
24:00 (US) イエレンFRB議長発言
2/15(水) 18:30 (英) 失業者数 / 失業率 / ILO失業率
19:00 (EU) 貿易収支
22:30 (US) NY連銀製造業景況指数 / 小売売上高 / 消費者物価指数
23:15 (US) 鉱工業生産 / 設備稼働率
24:00 (US) NAHB住宅市場指数 / 企業在庫
2/16(木) 09:30 (豪) 就業者数 / 失業率
21:30 (EU) ECB議事要旨
22:30 (US) 住宅着工件数 / 新規失業保険申請件数 /
フィラデルフィア連銀製造業指数 / 建設許可件数
2/17(金) 06:30 (NZ) 企業景況感(PMI)
06:45 (NZ) 小売売上高
18:30 (英) 小売売上高
19:00 (EU) 建設支出
24:00 (US) 景気先行指数
先週の相場 / 指標ウィークで今一つ方向感出ずもドル円上値重い
前回の記事 / チャートを開きトレード前に確認すべき2つの事
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