注目のトランプ・イエレン2人の発言を無事通過して
先週の注目はやはり因縁の?この2人。トランプ大統領とイエレンFRB議長が何を話すのか
また相場がどう反応するかでした。週初からドル円は下方向を伺う下落トレンド継続の展開
から始まり、2/27前回安値を割り込み更に円高が進みそうな所で月末を迎えました。
しかし日本時間で月が変わったあたりからジリ下げの様相が一転、トランプ大統領の議会演
説を目前にしていくつもTLを踏みあげて急ピッチの上昇が起こりました。前回ブログで希望
してたような嬉しい展開が始まっていて、3月始めは上昇相場となっています。
NYダウは12連騰で一旦は連日の上げ記録更新が終わりました。トランプ大統領の議会演説
が総じて無難に通過したことにより期待が継続となったようで、世界的にまた株価が上昇す
ることとなった様子。
予想通りまだ具体的な踏み込んだ税制改革案などの言及や、財源に関する事はなかったよう
ですが、3/1のNYダウは303ドル高と大きく上昇が加速しました。しかしちょっと大統領ら
しい言動を見せるだけで、安心感がでるという低いハードルはどうなのかなんて考えてしま
いますけど... やはりギャップの威力は大きいのか。
その後の注目はイエレンFRB議長の発言。気が付くと先週は日に日に3月利上げ期待が高ま
る動きとなり、織り込み度は一気に90%まで上がったとの事。
実際の発言後は3月利上げを示唆され上昇するも、織り込み済みもありセルザファクトの結
果となる。ドルは調整が入る形で下落しましたが、NYダウは21,000ドルを維持して先週を
引けました。この時間にはすっかり夢の中でしたが、久しぶりに下値不安のない週末が送れ
た気がします。
3/3イエレンFRB議長の発言
・3月会合の利上げは適切
・緩やかな緩和解除は早くなる可能性高い
・向こう数年間で緩やかな利上げ
・雇用は目標に一致して堅調
・米国外からのリスクは幾分後退したもよう
今回ドル円は2/7安値である111.60付近を割ることなく反発しました。週始めの下げがエ
リオット波動でいう2波だったと見るとしたら、現状は直近3波進行中が期待できるという
事となるのか?
115.00~115.62位に非常に強い抵抗帯が有りそうですが、今週予定されている米雇用指
標などをきっかけに、超える事ができて大きな3波となるのか・レンジ内に押し戻されて
しまうのか、この一週間も大事な週になりそうです。
■3/6からの一週間/主な経済指標予定
3/6(月) 06:45 (NZ) 住宅建設許可
09:30 (豪) 小売売上高
24:00 (US) 製造業受注指数
3/7(火) 12:30 (豪) RBA政策金利発表
16:00 (独) 製造業受注
19:00 (EU) GDP・確定値
22:30 (US) 貿易収支
29:00 (US) 消費者信用残高
3/8(水) 08:50 (日) GDP・改定値
未定 (中) 貿易収支
16:00 (独) 鉱工業生産
21:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
22:15 (US) ADP雇用統計
22:30 (US) 非農業部門労働生産性・改定値
24:00 (US) 卸売在庫
3/9(木) 09:01 (英) RICS住宅価格指数
10:30 (中) 消費者物価指数 / 生産者物価指数
21:30 (US) チャレンジャー人員削減数
21:45 (EU) ECB政策金利発表
22:30 (EU) ドラギECB総裁会見
22:30 (US) 新規失業保険申請件数 / 輸入物価指数
3/10(金) 09:30 (豪) 住宅ローン貸出
16:00 (独) 貿易収支 / 経常収支
18:30 (英) 鉱工業生産 / 製造業生産 / 貿易収支
22:30 (US) 非農業部門雇用者数 / 失業率 / 平均時給
個人的にはスイングトレード予定のドル円Lを、2/末頃に冷や冷やではありましたが、タイ
ミングよく随分コツコツ分割してポジションを仕込む事ができました。一部は既に利確しま
したが、3月は予想以上に満足いくスタートを切る事ができました。
全部利確してしまいたい衝動に打ち勝って残ったLポジは、取りあえず建値又は111.45スト
ップで4月下旬まで放置予定のつもりです。3月は日本の年度末でもあり、まだ十分下方向の
不安も残ってはいますが、展開を見ながら上昇春相場を期待して、GW連休に向けてのLポジ
をぼちぼちと3月中に追加していきたいと思っています。
先週の相場 / NYダウが11連騰と堅調な中でも、また円高が進行
前回の記事 / ブレイクアウトの失敗(ダマし)に対処する
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