NYダウが11連騰と堅調な中でも、また円高が進行
高値切り下げ、安値も切り下げと先週も下げダウ継続となってしまいました。NYダウは
あきれるほど堅調な状態を保っていますが、他の市場は追随する動きも乏しく、週末には
仕掛的のものなのか分かりませんが円高が加速する事となり、前の週に続き下値不安が広
がっているようです。
週明けから下落を心配していたドル円は以外にもあっさりと上昇から始まり、週初は続落
不安を払拭してくれました。もみ合いながらも113円台後半まで戻してきましたが、113.
80に届かず1時間足で3トップを作り下落。一旦戻したもののFOMC議事録の意外にも弱気
な内容に、ドル円はまた急落で反応となりました。
ここから三角持ち合いの後一気に下方向への動きが強くなりました。先週と同じく前半上
昇・後半下落のパターンが頭をよぎり、結果その通りの展開となりました。112円55付近
でも持ち堪えられず、引け間際に112円を一時割るところまで円買いが進みました。
先週は結構持ち合いとなる時間帯が長くてじれったさを嫌気して目を離してしまい、気が
付くと大きく動いて流れに乗れなかった...という事も多かった気がする一週間だったかと
思います。4時間足チャート上の下降TLを引き直しましたが(白太線)、先週は全くライ
ンまで届かず200SMAにも及ばず失速しています。
2/17の安値も割れてしまったため、次は111.60近辺がいよいよ最後のとりでとなってま
す。直近の逆N字型の下げのN値を計算すると111.43程度となるため、111.60の安値も割
ってしまいそうな雰囲気ですけどね...
日経平均が19,500円を越えられずもじもじしている中、NYダウは法人税減税期待等を材
料にして、11連騰と怖いほどに堅調地合い。実に30年ぶりとなる連続高値更新で高値を
追っています。週末はちょっと無理やり高値更新にしてるようにも見えてしまいましたけ
ど、株価反落時の反動は益々怖く思えてしまう状況です。
28日(日本時間は3/1?)には、いよいよトランプ大統領の議会証言です。市場から期待
されている驚くべき税制改革などの具体策が本当に示されるのか注目どころです。
個人的にはこの2月にドル円は底を打って、110円台を見ることなくその後の春相場に反転
上昇を期待したいと、淡い思いを持っていますが相場は果たしてどうなりますか。
あたたかい春が待ち遠しい今日この頃です。(笑
■2/27からの一週間/主な経済指標予定
2/27(月) 19:00 (EU) 経済信頼感 / 消費者信頼感・確報値
22:30 (US) 耐久財受注
23:30 (US) ダラス連銀製造業活動指数
24:00 (US) 中古住宅販売保留件数指数
2/28(火) 06:45 (NZ) 貿易収支
09:30 (豪) 経常収支
19:00 (EU) 消費者物価指数HICP・速報値
22:30 (US) GDP・改定値 / 個人消費・改定値 / 卸売在庫
23:00 (US) ケースシラー住宅価格指数
23:45 (US) シカゴ購買部協会景気指数
24:00 (US) 消費者信頼感指数 / リッチモンド連銀製造業指数
未定 (US) トランプ大統領 議会演説(日本時間3/1AM?)
3/1(水) 09:30 (豪) GDP
10:00 (中) 製造業PMI / 非製造業PMI
10:45 (中) 財新/製造業PMI
17:55 (独) 失業者数 / 失業率 / 製造業PMI・改定値
18:00 (EU) 製造業PMI・改定値
18:30 (英) 製造業PMI / 消費者信用残高
21:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
22:00 (独) 消費者物価指数・速報値
22:30 (US) 個人所得 / 個人消費支出 / コアPCEデフレーター
24:00 (US) ISM製造業景況指数 / 建設支出
28:00 (US) ベージュブック
3/2(木) 09:30 (豪) 貿易収支 / 住宅建設許可件数
18:30 (英) 建設業PMI
19:00 (EU) 失業率 / 生産者物価指数
22:30 (US) 新規失業保険申請件数
3/3(金) 10:45 (中) 財新サービス業PMI
18:30 (英) サービス業PMI
19:00 (EU) 小売売上高
24:00 (US) ISM非製造業景況指数
27:00 (US) イエレンFRB議長発言
先週の相場 / 一週間のリズムに変化のあったドル円
前回の記事 / どんなトレーダーにもある好不調の波
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