調整色の強くなってきた先週のドル円為替相場
2017/01/21
1月の相場もはや2週を終えました。トランプ氏の米国大統領就任式を控えて一旦円安相場
も調整色が強くなってきているようです。ドル円は年初に付けた高値を超えられず、終わっ
てみれば綺麗な下げダウを形成したという動きとなってきています。
先週は米雇用統計の流れを引き継ぎ、週初にドル円は上値を追う動きを見せたが117.5近辺
で叩かれその後は下の4時間足チャートのように、下降トレンドラインとチャネルラインが
機能しての値動きで下落の展開となりました。この2本のラインを引けていたかどうかで、
トレード結果が左右された感じですね。
売り仕掛けもあった中で114円割れでは底堅さもあったように思われますが、この下落トレ
ンドラインを超えてこないと中々買えません。今後は戻りを待っての短期の戻り売り中心か
なというイメージです。週末にはフィボナッチ23.6%戻し近辺をまたいでうろうろ、NYダ
ウも上値を追えなくなってきてる感じもあり、今週は38.2%近辺も意識しておきたいと思
います。
このところハードブレグジットという文字をよく目にするようになったので調べてみました。
英国がEU離脱する際に、経済より移民規制を強硬的に優先し、EUの単一市場へのアクセスを
失う事。これにより英国経済だけでなくEU経済にも混乱が起こり、株価下落などの影響を及
ぼすということ。それでその懸念が高まり12月下旬からポンド円なども大きく売られる流れ
となっています。
ただ今の市場で最も注目されているのはあくまでトランプ氏。
トランプ次期米大統領の記者会見では、事前の予想通りに乱高下の相場となりました。会見
前はドルの買い戻し優勢でしたが、会見内容は具体的な経済や財政政策の情報もなく失望売
りといった値動きとなりました。
夜遅くまで待たされて、トレーダー的には関心の薄い内容ばかり?夜更かししただけで疲れ
てしまいました。しかし今週20日にはいよいよ第45代アメリカ大統領就任式。神経質なハイ
ボラ相場は続きそうですので、トレードされる方はリスク管理を怠らずにトレードチャンス
を生かせるよう頑張っていきましょう。
■1/16からの一週間/主な経済指標
1/16(月) NY休場
19:00 (EU) 貿易収支
27:30 (英) カーニー英中銀総裁発言
1/17(火) 09:30 (豪) 住宅ローン貸出
18:30 (英) 消費者物価指数 / 小売物価指数 / 生産者物価指数
19:00 (独) ZEW景気期待指数 / (EU) ZEW景気期待指数
22:30 (US) NY連銀製造業景況指数
? (US) NY連銀ダドリー総裁講演
1/18(水) 16:00 (独) 消費者物価指数
18:30 (英) 失業者数 / 失業率 / ILO失業率
19:00 (EU) 建設支出 / 消費者物価指数
21:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
22:30 (US) 消費者物価指数
23:15 (US) 鉱工業生産 / 設備稼働率
24:00 (US) NAHB住宅市場指数
04:00 (US) ベージュブック
05:00 (US) イエレンFRB議長発言
1/19(木) 06:45 (NZ) 住宅建設許可
09:30 (豪) 就業者数 / 失業率
21:45 (EU) ECB金融政策発表
22:30 (EU) ドラギECB総裁会見
22:30 (US) 新規失業保険申請件数 / 住宅着工件数
フィラデルフィア連銀製造業指数 / 建設許可件数
1/20(金) 10:00 (US) イエレンFRB議長発言
11:00 (中国) 10-12月期GDP / 鉱工業生産 / 小売売上高
16:00 (独) 生産者物価指数
18:30 (英) 小売売上高
26:00? (US) 米国大統領就任式
先週の相場 / 酉年、やっぱり年初から上下によく動いた為替相場
前回の記事 / FXトレードで常に忘れずに注意しておきたい事
関連記事 / チャートにトレンドラインを引いてみよう(超基本編)