底堅く上昇してきたドル円。ユロ円、ポン円も大きく上昇
先週は週初からドル円をはじめ、大きな上窓でスタートしました。また日経平均
・NYダウ共に株価は、地政学リスクが後退したためか大幅上昇の動きとなりドル
円の後押しとなりました。Xデーといわれていた25日も無事何も起こらず一安心
といったところのようです。
ドル円はレジサポ転換として意識されるかと思われた110円のラウンドナンバー
を、窓を空けて軽々と突破となりました。一旦窓を埋める動きとはなりましたが、
その後は112円に迫る勢いで続伸、週半ばに値を崩すかにも見えましたが111円
台を底堅く推移しリスクオン相場が継続する事となりました。
GWの大連休前という事で、週末に手仕舞いの調整が有るかとも考えていました
が、皆が警戒している時には意外と起こらない?のか大きな調整もないまま週を
引けました。恐る恐るの感はありますが、スルスルと上昇してしまった週となっ
たように思います。
ユーロ円・ポンド円などの通貨ペアも、先々週に底打ち感が出てからかなりの値
幅で上昇しています。値幅の大きいこれらの通貨ペアでは、毎度のことですがき
っちり逆指値のストップを忘れないよう注意して、大損という事態を避ける事が
やはり大切ですね。
個人的に4月終盤から5月始めの相場は、GW前後で一旦高値を付けて叩き落され
るイメージが非常に強いのです。どうにも先週の上昇には疑いの目で見てしまっ
ていたため、スイングのポジションを追加する事ができないままで、してやられ
た感が非常に大きいです...
気持ち的には、『株は5月に売れ』のアノマリー通りとならずに、株価ともども
このまま上値を追って欲しいところではあります。GW前に長期保有している日
本株を一部売却するつもりですが、スケベ心が出てしまい売れませんでした。
さて今年のGW中及びGW後の相場はどうなるのでしょうか、大変見物です。
さて、今週は月初という事で、米国雇用統計等の重要指標も控えています。強い
トレンドには黙って付いていくのがセオリーですが、まだまだ朝鮮半島の火種も
消えておらず、相変わらずミサイル発射失敗などのニュースも出ています。
トランプ大統領就任から100日という節目でもありますし、時節柄等も考慮する
とやはり反落も意識せざるを得ませんので、今週も更に慎重にトレードしていき
たいところです。
上昇の勢いが根強いイメージで先週は終えていますが、高値掴みをしてしまわな
いよう、フィボナッチの戻りのポイントを見ながら、逃げ所も十分意識しておき
たいですね。
■5/1からの一週間/主な経済指標等の予定
5/1(月) ロンドン他休場
21:30 (US) 個人所得 / 個人消費支出 / コアPCEデフレーター
23:00 () ISM製造業景況指数 / 建設支出US
5/2(火)
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨公表
09:20 (日) 黒田日銀総裁発言
10:45 (中) 財新製造業PMI
13:30 (豪) RBA政策金利
17:30 (英) 製造業PMI
18:00 (EU) 失業率
5/3(水) 東京休場
07:45 (NZ) 失業率 / 就業者数
16:55 (独) 失業者数 / 失業率
17:30 (英) 建設業PMI
18:00 (EU) GDP・速報値 / 生産者物価指数
21:15 (US) ADP全国雇用統計
23:00 (US) ISM非製造業景況指数 / ISM非製造業雇用指数
27:00 (US) FOMC政策金利発表
5/4(木) 東京休場
10:30 (豪) 貿易収支
17:30 (英) サービス業PMI / 消費者信用残高
18:00 (EU) 小売売上高
21:30 (US) 貿易収支 / 新規失業保険申請件数
非農業部門労働生産性・速報値 / 単位労働コスト・速報値
23:00 (US) 製造業受注指数
5/5(金) 東京休場
10:30 (豪) RBA四半期金融政策報告
21:30 (US) 非農業部門雇用者数 / 失業率 / 平均時給
28:00 (US) 消費者信用残高
先週の相場 / ドル円小反発も上値は依然重い状況
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