ドル円・クロス円、円安傾向が強いまま週引け
今週は北朝鮮のミサイルや特別重大発表といった突発的なニュースなどで、一時的
に下に振られる展開が有りました。7月の第1週目ということで、米雇用統計など
重要指標や日銀オペへの期待感と実施などが有りましたが、週を通して上昇の圧力
が強かったという一週間となりました。
相変わらずユーロ円・ポンド円などのクロス円が強く、ドル円の上昇をけん引して
いる印象です。米国雇用統計の結果を受けて、すでにユーロ円は一時130円台に、
ドル円も一時114円台まで乗せてきました。
◇ADP雇用統計 : 予想/18.8万人増 → 結果/15.8万人増 ×
◇米国雇用統計
・非農業部門雇用者数 : 予想/17.8万人増 → 結果/22.2万人増 ◎
・失業率 : 予想/4.3% → 結果/4.4% ×
・平均時給 : 予想/0.3% → 結果/0.2% ×
先週4日火曜日は米国の独立記念日でニューヨーク市場は休場。この翌日からNYダ
ウは若干下落傾向が見られましたが、最近相関性が下がっている為替市場にはあま
り影響がなく、上を目指すサマーラリー的な展開が続きました。週末金曜日にはNY
ダウも再度上昇となり、ドル円・クロス円は高値圏で週を引けております。
個人的にはドル円スイングポジは、ほったらかしの長期ポジ以外もう持っていませ
ん。途中浅い押し目買いを何度も入りましたが、ヨコヨコの持ち合い時に持ち切れ
ずに微益で決済してしまいました...指値注文も見事に置いてけぼりの状態で、指値
注文だけがむなしく残っています。結果的には白色の(4時間足チャート参照)上昇ト
レンドラインに素直に従っておくべき相場でしたね。
前回から注目していたドル円の黄色ラインは、結局見事に上方ブレイクの動きにな
っています。5月高値の114.35近辺もすでに射程圏内となっていて、115円もとい
う文字を目にするようになってきました。しかし、とは言え高値圏で迷った末に持
ったポジションが高値掴みといった事も過去多く経験していますから、このところ
は必要以上に慎重になってます。
今週も待ちのスタイルを貫くか、忙しくてチャートがあまり見られない中でも、目
をつぶってサマーラリーに期待して乗っかるのか。現状は前回高値も近づいていま
すし非常に微妙な心境です。大き目のストップを付けられるのも嫌なので、まあ迷
ったら止めておくのが相場では無難なのでしょうね。
今週はドル円よりユーロ円を短期でトレードしていこうと考えています。では、今
週も欲張り過ぎずにトレード頑張っていきましょう。
■7/10からの一週間/主な経済指標等の予定
7/10(月)
10:30 (中) 消費者物価指数 / 生産者物価指数
15:00 (独) 貿易収支 / 経常収支
23:00 (US) 労働市場情勢指数
28:00 (US) 消費者信用残高
7/11(火)
10:30 (豪) NAB企業信頼感 / 住宅ローン貸出
23:00 (米) 卸売売上高 / JOLT労働調査
7/12(水)
17:30 (英) 失業者数 / (英) 失業率 / ILO失業率
18:00 (EU) 鉱工業生産
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
23:00 (US) イエレンFRB議長発言
27:00 (US) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
7/13(木)
08:01 (英) RICS住宅価格
未定 (中) 貿易収支
21:30 (US) 生産者物価指数 / 新規失業保険申請件数
23:00 (US) イエレンFRB議長発言
7/14(金)
07:30 (NZ) 企業景況感(PMI)
18:00 (EU) 貿易収支
21:30 (US) 消費者物価指数 / 小売売上高
22:15 (US) 鉱工業生産 / 設備稼働率
23:00 (US) ミシガン大消費者信頼感指数・速報値 / 企業在庫
先週の相場 / 上放れしてきたドル円は重要ラインでの攻防
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