どんなトレーダーにもある好不調の波
トレードで収益を上げていくためには、いかに損をしないかという事も大切な側面となり
ます。日々トレードをしていると相場の流れに波が有るのと同じように、自分の調子の良
し悪しの波は当然ある事となります。
プロ野球などでもどんなに凄いスーパースターにも、スランプは当然訪れますし好不調の
波はあるものなので、既に取引ルールを確立できたトレーダーであっても、当たり前のよ
うに不調な時が来るものです。そんな時どうすればいいのか?
目次
トレードを休む決断
極めて簡単で単純な答えはトレードを休む事です。専業トレーダーでなければ、毎日トレ
ードをしなければならない訳ではありません。調子が悪ければ無理して打席に立たなくて
もいいのです。ルール通りにトレードしていても、どうも上手くいかないと感じるような
時には、冷静に不調な事を受け入れて気付く余裕が欲しいですね。
ムキになったり意地を張ったりしない、不調の波には逆らってもトレードは中々上手くい
きませんし、悪い癖が付かないようにもまずはトレードするのを休んでみることです。
取引するロット数を減らすという事でも良いのでしょうが、調子の悪い日には無理をしな
い事で余計な損失を極力出さない事を心掛けてみる。思い切ってチャートを閉じて気分転
換のためにも休憩、または完全に休んでしまう勇気を持ってみましょう。
チェックポイントをつくる
また野球選手の話となってしまいますが、優秀なプレーヤーは不調に陥ってしまった時に
早期に不調を脱出するために、過去の経験からいくつもの独自の修正すべきチェックポイ
ントを持っています。
まあトレードの場合は全く同じようにはいかないかも知れませんが、不調時や連敗後に気
が付いたことなど記憶に頼るだけでなく、しっかりノートなどに記録として残し、今後の
早期不調脱出のきっかけとなるように、チェックポイントとして蓄積していくのが良いの
ではないでしょうか。
転んでもただでは起き上がらないという気持ちを強く持つ。過去の経験をいかして、不調
な期間をできるだけ短くし、好調な期間を長く保てるようにしていく工夫を怠らないよう
にしてみましょう。
壁を一つずつ乗り越えてこそ、少しずつ前進し実力が身に付いていくものと思います。た
だ壁にぶつかる度に大きく損をしていては、大切な資金がいつまでも持たないということ
もありますので、不調時には本口座を使わず、基本に戻ってデモ口座でトレードしたり検
証し直していく事も頭に入れておくいいでしょう。
トレードの好不調まとめ
ここまでは心技体でいうとどちらかというと技の部分?の不調についてでしたが、当然で
はありますが心技体のうち心(メンタル)や体調の不調というのも、トレードの好不調に大
きく影響してくるものとなります。
心理面や体調面についても、不調が自覚出来るような時。集中力が維持できない状況や環
境の時など、そんな時も潔く素直にトレードを休んでみるのが良いでしょう。
相場はそれだけ常に真摯に向かい合う必要があるものと思います。トレードする際には、
自分の心技体の好不調の波についても意識しながら、相場に取り組んでみるのはいかがで
しょうか。
◇ワンポイント相場格言◇ 相場に卒業なし
相場は理論やデータ、市場の見方通りにはなかなか一筋縄ではいかないものです。無論コンピュータでも
解くことはできません。相場をしていればいつでも新しい事態との出会いがあることからも、謙虚に常に
勉強させていただくという姿勢が大切で、相場に卒業はないということができるでしょう。
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