ドル円は日足下降トレンドラインに再び抑えられる
先々週の大幅下落から下値が心配されたドル円でしたが、週明け若干始値を下回っ
てきましたが持ち直しが見えて、一時は112円台を回復しました。しかし上値は重
く週をとおしてボラティリティもなくヨコヨコの時間が目立った週となりました。
週初に下値を探る動きもありましたが、固さが見られ巻き戻しの展開。112円台に
乗せる動きもあり上値を追うかという場面もありましたが、年初からの下降トレン
ドラインが再びレジスタンスとなり上値を抑えました。4時間足では三角持ち合い
の形を作り結果としては金曜日に下落...ロンドン・NY3連休前の週末ポジション調
整の影響もあってか、111円台前半での週引けとなりました。
現状は111円台の居心地が良いのでは、という雰囲気を感じますが、今後は先週の
安値(110.85近辺)と先週の高値(112.10近辺)のどちらを抜けるかに注目。
更には下に抜けた場合は、先々週の安値(110.25近辺)での値動きも大切になって
きます。下値が固められるのかここにも注目です。
米株は21,000ドル台の高値圏を維持しており、6日続伸するなど堅調なままでは
ありますが、中々ドル円他クロス円も上値が重くなってきています。今週は6月相
場に入りますが、実質6月に円高というケースも十分考えられます。今週は週初休
場もあり、今週末には米雇用統計も控えていますので、前半は様子見とするのも良
いのではないでしょうか。ロングを入れるにしてもしっかり戦略を練って、確実に
逆指値を入れておくをお忘れなく。
■5/29からの一週間/主な経済指標等の予定
5/29(月) 休場:上海・ロンドン・NY
5/30(火) 休場:香港・上海
07:45 (NZ) 住宅建設許可件数
10:30 (豪) 住宅建設許可件数
18:00 (EU) 経済信頼感 / 消費者信頼感・確報値
21:00 (独) 消費者物価指数・速報値
21:30 (US) 個人所得 / 個人消費支出 / コアPCEデフレーター
22:00 (US) S&P/ケースシラー住宅価格指数
23:00 (US) 消費者信頼感指数
23:30 (US)
5/31(水)
08:01 (英) GFK消費者信頼感
10:00 (中) 製造業PMI / 非製造業PMI
10:00 (NZ) 企業景況感
16:55 (独) 失業者数 / 失業率
17:30 (英) 消費者信用残高
18:00 (EU) 失業率 / 消費者物価指数・速報値
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
22:45 (US) シカゴ購買部協会景気指数
23:00 (US) 中古住宅販売保留指数
27:00 (US) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6/1(木)
10:30 (豪) 小売売上高
10:45 (中) 財新製造業PMI
17:30 (英) 製造業PMI
20:30 (US) チャレンジャー人員削減数
21:15 (US) ADP雇用統計
21:30 (US) 新規失業保険申請件数 / 労働生産性・確報値
23:00 (US) ISM製造業景況指数 / 建設支出
6/2(金)
17:30 (英) 建設業PMI
18:00 (EU) 生産者物価指数
21:30 (US) 非農業部門雇用者数 / 失業率 / 平均時給
貿易収支
ところで26日(金)のポンド円の下落。乗れた方は美味しかった動きでした。私は
仕事の為チャートも見れず、気が付いた時にはもう既に怖くて入れずという結果。
ユロ円を小刻みにトレードしてました...
動き出すと一方的になりやすいポンド円。4/17からの上昇の半値戻し近辺まで近
づいてきていますので、抜ければもう一段安?今週も面白いかもですね...
先週の相場 / ドル円大失速。落ちる時はこんなものか..
前回の記事 / トレーダーは体力維持にも常に心掛けよう
関連記事 / FXで覚えておきたい季節要因/相場のアノマリー前編