ジャクソンホールでドル円は、一旦上昇の流れに変わったか
2016/12/25
週始めから事前に市場の注目度が高かった、8/26ジャクソンホールでのイエレンFRB
議長の講演。このところ大きなイベントもなく、夏枯れもあり長らく様子見姿勢が強
くなっていた為替相場で、無理やりメインイベントにされた感も多少ある気がしまし
たが、この材料でようやく相場も動き出したようです。
ドル円は100円台のレンジ相場が結構長かったので、この上放れにはやはり期待をし
たいところです。
今回、24時だと勘違いしていて、私はチャートも見ずにのんびりしていました...
実際には23時にドル円は大きく上げました。しかしこの上昇は、またわずか3分程で
失速し、押し目を作るどころか売りに押されて23時のレートを下回って下落。一時は
100円を割れそうな勢いでしたが、なんとか100円台キープで反転しレートは元の位置
に戻ってきました。
私はこの時点でやっとチャートを見ました...
100.80に入れていた売り指値が刺さっていたので、取りあえずラッキーな決済。
出遅れ感いっぱいの気持ちで、その後は様子見としました。上下に振りまわしてまた
終了かという展開。初動の上げと直後の急落のどちらも見過ごしたので、飛び乗りも
せずストップにも捕まらなくて済みました。
その後、フィッシャーFRB副議長が「イエレンFRB議長の発言は9月利上げの可能
性と整合」と報道されると、これがサプライズとなり米長期金利が急上昇し、大きく
ドル高と円売りが進みました。
ジャクソンホール、イエレン議長の発言内容
・この数ヵ月で追加利上げの根拠が強まった
・雇用市場は堅調さを継続すると予想
・緩やかな利上げが適切になると今も考える
・金融政策決定は今後のデータ次第
これらの発言を受けて、始めは好感→でもすぐに失望→もみ合って最後はサプライズ
に好感という流れで、その後ドル円は一方的な上昇となりました。利上げに対して前
向きな発言、2016年内の利上げがほぼ確実で、9月利上げの可能性も示唆という状況。
フィッシャー副議長の発言からも、9/2発表される米雇用統計は更に重要度が増して、
市場の大きな注目となります。今後のドル円相場にとっても、今度の米雇用統計が重
要なキーポイントとなりそうです。
月曜からの週前半はドル円の大きめの上昇を期待し、本邦輸出勢の月末絡みの売りも
注意しながら、上放れについていき流れに乗っていきたいと考えています。
〇今週の主な経済指標
8/29 ロンドン休場
8/30 21:00 独 消費者物価指数・速報
8/31 16:55 独 失業者数/ 失業率
18:00 EU 失業率/ 消費者物価指数・速報
21:15 米 ADP雇用統計
22:45 米 シカゴ購買部協会景気指数
9/1 10:00 中 製造業PMI/ 中 非製造業PMI
10:30 豪 小売売上高
10:45 中 財新製造業PMI
17:30 英 製造業PMI
21:30 米 新規失業保険申請件数
23:00 米 ISM製造業景況指数
9/2 17:30 英 建設業PMI
21:30 米 非農業部門雇用者数/ 失業率/ 平均時給
米 貿易収支
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