ドル円大失速。落ちる時はこんなものか..
先々週からトレンド転換の兆しが見え始めていたドル円ですが、上値が重くなりつ
つなる中では、こういった突発的なニュースが出がちになり反応も大きくなるもの
ですね。市場はトランプ大統領絡みの不透明感が一気に高まり、クロス円を含めて
想像以上に下落が加速する事となりました。
時期的にもセルインメイの不安感も重なった動きだったようにも思えますが、ドル
円4時間足を見てみると9本も陰線が連続して、下げ止まりが見えない状況となって
いました。相場が崩れる時はこんなものなのかという感じです...
日足の下降トレンドラインがレジサポ転換するのでは、と期待して見てた方も多かっ
たのでしょうが、支えきれずストップを巻き込み下げが加速したようです。
結果レートは4月17日からの上昇のフィボナッチ61.8%までを一時は割る動き。
結果的には110円のラウンドナンバーにタッチは出来ずにヒゲで戻す形となり、61.
8%のラインが支えたような形となりました。しかし底なしの相場の雰囲気に冷や冷
やした方も多かったのではないでしょうか。
週後半の木金には、一旦過剰反応が収束して株価も戻す動き。NYダウは一か月ぶり
の安値に押し目買いが出て支えられたように見えます。ドル円は111円台で持ち合い
推移しましたが、ユーロの強さとドルの弱さが目立っているようです。
週末のNYダウは大きく戻す動きで引けましたので、今週の日経平均のオープニング
も期待が出来そうでは有ります。月曜のドル円は持ち合っている111.00~111.75の
どちらをまずブレイクしてくるかに注目。
また下方ブレイクの際には110円台は拾っておきたい気持ちが強いですが、どう転が
るのかは誰にも分かりません。18日安値を割り110円割れを再びトライする値動きも
有るのでは、といった事も想定に入れてしっかり見ていきたいと思います。
■5/22からの一週間/主な経済指標等の予定
5/22(月)
08:50 (日) 貿易収支
21:30 (US) シカゴ連銀全米活動指数
5/23(火)
15:00 (独) GDP・改定値
16:30 (独) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
17:00 (EU) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
17:00 (独) IFO景況感指数
17:30 (英) 財政収支
23:00 (US) 新築住宅販売件数 / リッチモンド連銀製造業指数
5/24(水)
07:45 (NZ) 貿易収支
09:00 (日) 黒田日銀総裁発言
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
21:45 (EU) ドラギECB総裁発言
22:00 (US) 住宅価格指数
22:45 (US) 製造業PMI
23:00 (US) 中古住宅販売件数
27:00 (US) FOMC議事要旨
5/25(木)
17:30 (英) GDP・改定
21:30 (US) 新規失業保険申請件数 / 卸売在庫
5/26(金)
08:30 (日) 消費者物価指数
21:30 (US) 耐久財受注 / GDP・改定値 / 個人消費・改定値
23:00 (US) ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
先週はいつの間にか夏を思わせる暑い日が続きました。体調にも十分に気を付けて
今週も仕事にトレードに頑張っていきましょう。
先週の相場 / 上昇トレンドの転換なのか押し目を形成しているのか
前回の記事 / トレーダーは体力維持にも常に心掛けよう
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