ドル円は米雇用統計でようやく反転の兆しか
7/11から始まったドル円の下落。先週はついに110円を割る動きとなりましたが、
4時間足を見るとローソク足は全てヒゲとなって110円台に戻していました。上値
の重い中でも、流石に110円割れのラインでは支えられているかなというイメージ。
日替わりで各通貨の強弱が比較的分かりやすかった一週間でした。
米雇用指標の週、週中のADP雇用統計の結果は予想を下回りました。得てして逆の
結果が出やすい?8/4の米雇用統計は案の定強い結果となり、110円に再度ヒゲで
タッチして大きく上昇。週末手仕舞いも入り多少上ヒゲを伸ばしてドル円は週を引
けました。
◇ADP雇用統計 : 予想/19.0万人増 → 結果/17.8万人増 ×
◇米国雇用統計
・非農業部門雇用者数 : 予想/18.3万人増 → 結果/20.9万人増 ◎
(前回分23.1万人に上方修正)
・失業率 : 予想/4.3% → 結果/4.3% △
・平均時給 : 予想/0.3% → 結果/0.3% △
週末4時間足では安値高値を上下ともに更新していますが、黄色の下降トレンド
ラインを超えてきて上昇トレンドライン(6/14が中間点の黄色ライン)より上に
戻してきたことには少し注目しておきたいです。
雇用統計の結果を受けてドル買い、ずっと上げ基調だったユーロドルにも調整が
入ってきたようです。今回の指標では大きく利食い決済後に、欲張ってユーロ円
スキャル中に目を離し、急落で随分利を減らしてしまいました...
個人的にはドル円スイングポジが溜まってきたので、この辺りでドル円の反転上
昇基調を期待したいところではあります。ただレジスタンスとして意識されてい
る111円を明確に抜けられないようなら、一旦下方向を確認にいくか。または再
度下方向への注意も怠らないようにしたいですね。
ここで先週の米株価を見てみると、NYダウは5営業日全て日足陽線で週を通して
強く、計262ドルの上昇となり22,000ドル台で終えています。一方日経平均はと
いうと陰陽入り交じり7円程のマイナス。明暗はっきりとしてしまいました。
ドル円も戻してきましたので、今週は日経平均の上昇にも期待したいです。8月が
始まったばかりですが、夏枯れの時期ですので今週は程々トレードでいきたいと
思っています。決め付けをせず良いトレードを!
■8/7からの一週間/主な経済指標等の予定
8/7(月)
15:00 (独) 鉱工業生産
23:00 (US) 労働市場情勢指数(LMCI)
28:00 (US) 消費者信用残高
8/8(火)
10:30 (豪) NAB企業信頼感
未定 (中) 貿易収支
15:00 (独) 貿易収支 / 経常収支
8/9(水)
10:30 (中) 消費者物価指数 / 生産者物価指数
10:30 (豪) 住宅ローン貸出
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
21:30 (US) 非農業部門労働生産性・速報値
23:00 (US) 卸売売上高
8/10(木)
06:00 (NZ) RBNZ政策金利発表
08:01 (英) RICS住宅価格指数
17:30 (英) 鉱工業生産 / 製造業生産 / 貿易収支
21:00 (英) 英国立経済研究所(NIESR)GDP
21:30 (US) 新規失業保険申請件数 / 生産者物価指数
8/11(金) 東京市場:休場
07:30 (NZ) 企業景況感(PMI)
21:30 (US) 消費者物価指数
先週の相場 / 週の安値をわずかに更新して引けたドル円
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