第45代米国大統領就任式を無事通過となりました
トランプ新大統領の就任式がついにと言うかとうとう終わりましたね。大イベントに遅くま
で起きてた方お疲れさまでした。相場は警戒していたほどの値動きにもならず今週を引けま
したが、何となく世界が不安感をいだいて新時代の始まりとなったようです。
先週のドル円は、20日の米国大統領就任式を控えて週前半は調整色が強まり112円半ばまで
下落の動き。大統領選挙の日の安値からのフィボナッチ38.2%を目前にして、前回触れたチ
ャネルラインが三度機能した形となり、週後半は反転してきました。
先週まで騒いでいたハードブレグジットは一旦もう賞味期限切れ?のようで、比較的強く折
り返してきたドル円は一時は下降トレンドラインを明確に超えました。しかし週末は就任式
を前に様子見の雰囲気が強くなり、そのライン上にローソク足が絡んだ動きのまま週を終え
ました。また軟調だったNYダウや日経平均株価も同様に、週中には折り返す動きが主導とな
りました。
不支持率が高く、就任式はオバマ大統領の時ほど人は集まらなかったようですね。気になる
トランプ新大統領の就任演説の内容は、とにかくアメリカ第一主義ということ。
・権力を首都ワシントンの政治から国民に移行
・自分たちの国境を守る
・アメリカ第一に、アメリカの雇用と富を取り戻す
・貿易・税・移民・外交の全ての面でアメリカに利を与える政策
・新たに道路・橋・空港・トンネル・鉄道の建設
・イスラム過激主義を地球上から根絶、等々
そして基本政策として公表された内容は
・環太平洋連携協定(TPP)の即時離脱
・北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉
・米国製品の購入と米国人の雇用
・不公正貿易に厳格な措置を講じる
・今後10年間で新規雇用を2500万人
・年4%の経済成長
・雇用促進を阻む環境規制などの見直し
・前政権が策定した地球温暖化対策撤廃、等々
大統領選挙以降、株価やドル円をここまで上昇させたのはたいへん素晴らしいと思います
が、今後の世界経済や日本への影響を考えると、どうにも不安が払拭されません。西海岸
が好きで私も過去に2度訪れているのですが、しばらくはアメリカ本土の旅行という選択
肢は無いかなという気がしています。
今週のドル円は一度はブレイクしたものの、また下降トレンドラインの下に押し戻されて
いますので、引き続きこの下降トレンドラインが注目されてくるかと思います。調整も終
わり120円を目指すという声も多くなってきているようですが、まずは週始めに市場の反
応をよく見極めるようにして、まだまだ乱高下も頭に入れてトレードしていくのが良いか
と思います。
個人的にドル円ポジは、112~113円台のLはすべて決済してしまいましたので、残ってる
のは101.25Lのスイングのみ。(しつこく11/9のLをまだ握っています..)
基本的には慎重にLポジを増やしたいと考えています。
■1/23からの一週間/主な経済指標
1/23(月) 24:00 (EU) 消費者信頼感・速報
1/24(火) 17:30 (独) 製造業PMI・速報 / サービス業PMI・速報
18:00 (EU) 製造業PMI・速報 / サービス業PMI・速報
18:30 (英) 財政収支
23:45 (US) 製造業PMI
24:00 (US) 中古住宅販売件数 / リッチモンド連銀製造業指数
1/25(水) 09:30 (豪) 消費者物価指数
18:00 (独) Ifo景況感指数
21:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
23:00 (US) 住宅価格指数
1/26(木) オーストラリア休場
06:45 (NZ) 消費者物価指数
18:30 (英) GDP・速報
22:30 (US) 新規失業保険申請件数 / 卸売在庫
24:00 (US) 新築住宅販売件数 / 景気先行指数
1/27(金) 上海休場 / 旧正月スタート2/2まで
08:30 (日) 消費者物価指数
09:30 (豪) 生産者物価指数 / 輸入物価指数
22:30 (US) GDP・速報 / 耐久財受注 / 個人消費・速報
24:00 (US) ミシガン大消費者信頼感指数・確報
先週の相場 / 調整色の強くなってきた先週のドル円為替相場
前回の記事 / 経済指標で為替相場が良く動くものは
関連記事 ? / リスクオン相場とリスクオフ相場について