FOMC利上げの結果を受けて、織り込み済みのドル売り
このところ非常に盛り上がりを見せているWBCが気になって、少々チャートを見る時間が
減っているという野球好きのトレーダーの方も多いのではないでしょうか。先週はFOMCの
政策金利発表以後、為替の流れも大きく変わってきていますので、その辺りを振り返ってみ
たいと思います。
FOMC政策金利発表では、市場予想通りの0.25%の利上げとなりました。十分に織り込み
済みだった事と年内利上げ見通しが3回に留まってしまった事、イエレンFRB議長の発言が
まずは若干弱気と受け取られた感じで、ドル円は初動で上に跳ねる動きもほとんど無く113
.20付近まで急落、その後もドル売り円買いの流れが続く事となりました。
FOMCの結果を受けて、NYダウは週明け軟調気味でしたが一転、先週では始めてプラスの
動きとなり+112.73ドル(20,950.1ドル)で引けました。しかしこの日以外は連日僅かなが
らマイナスとなっており、もう一つ株価は冴えない感じを受けます。
日銀金融政策決定会合は、普段ほど注目されていなかったのか、現状維持発表後やその後の
黒田総裁の会見でも大きな変動はなかった印象。注目されていたオランダ下院選挙は賢明な
結果?で終わり影響もさほど無かったようです。先週のドル円はチャート上で持ち合いを形
成しながら、2度の大きめの下落という展開。112.55付近で一旦は止まってはいますが、ま
た下値不安が台頭してきています。
前週書きましたWボトムからの上昇3波は、時期尚早だったようで期待外れの結果となりまし
た。やはり115円台の抵抗帯はかなり強力だったようです。ただ今の所は個人的にはレンジ
内に戻って来ただけと見ておきたいですけど...
週明けG20の結果を受けて、東京休場の月曜日にどういった動きになるか注目しておきたいで
すね。ちなみに私の111円台のLポジションは含み益が激減してますが保持しています。スト
ップにかかりませんように... 3月もはやくも終盤戦となりますが、強い米経済のもとドル売
りがいつまでも続くとも考えにくいですし、春相場に向けて大変重要な踏ん張りどころとなる
のではないでしょうか。
■3/20からの一週間/主な経済指標等の予定
3/20(月) 春分の日:東京休場
09:00 (英) ライトムーブ住宅価格
16:00 (独) 生産者物価指数
3/21(火) 09:30 (豪) RBA議事要旨
18:30 (英) 消費者物価指数 / 小売物価指数 / 生産者物価指数
21:30 (US) 四半期経常収支
3/22(水) 08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨 / 貿易収支
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
22:00 (US) 住宅価格指数
23:00 (US) 中古住宅販売件数
3/23(木) 05:00 (NZ) RBNZ政策金利発表
18:00 (EU) ECB月報
18:30 (英) 小売売上高
21:00 (US) イエレンFRB議長発言
21:30 (US) 新規失業保険申請件数
23:00 (US) 新築住宅販売件数
24:00 (EU) 消費者信頼感指数
3/24(金) 06:45 (NZ) 貿易収支
17:30 (独) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
18:00 (EU) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
21:30 (US) 2月耐久財受注
盛り上がりを見せているWBC、『侍ジャパン』は戦前の予想を大きく上回る6戦全勝という
好結果で、アメリカで行われる決勝ラウンドに進出となりました。(祝)
どの試合も大いに盛り上がり、張り裂けそうな緊張感の中で素晴らしい戦いを見せてくれて
います。是非ともこの勢いで世界一奪還を実現してほしいですね。
今週も大会が終わるまで、(選抜高校野球も始まりましたし)どうにもトレードに集中でき
ない日が続きそうです...
先週の相場 / 米雇用統計後は反落、ドル円115円台維持できず
前回の記事 / もし三英傑がトレーダーなら誰に学ぶ?