上昇トレンドの転換なのか押し目を形成しているのか
気が付くと5月も約半分が過ぎています。ずいぶん順調に上昇してきたドル円ですが、
先週は前後半で大きく違う流れとなりました。週前半では年初から抜けきれなかった
下降トレンドラインをブレイク。上抜け後は押し目もほとんど見せずに、114.30近
辺まで強く安定した上昇をしました。
色々なところから115円という声が聞こえるようにもなってきました。しかし先週は
流石に115円には届かずにネックライン割れの後、戻す動き(リターンムーブ)は見せ
るものの失速した感じです。ポン円やNZ円なども大きめに下がっていますね。
ドル円4時間足ではダブルトップを作りネックラインを割れています。
一般的にはダブルトップからのターゲットとしては、112.85近辺が目途として意識
されそうですがどうなるでしょうか。丁度4/17の安値からのフィボナッチ23.6%戻
しのラインも近く、ほぼ重なるレベルとなっています。
今後の流れがどうなるのか、週明け月曜の動きも非常に気になりますが、このレベル
での値動きも十分に注目しておきたいところです。
良い流れの中では良いニュースが出やすく、悪いニュースに反応が薄い。流れが悪く
なると経済指標なども悪い結果が目立ち、良い結果への反応も限定的となるといった
雰囲気が、両方味わえた典型的な一週間だったのではないでしょうか。
先週後半からの下落の流れが続き直近の上昇トレンドが崩れるのか、はたまた押し目
買いの意欲が強いのか。このところ25SMAを明確に下抜ける事が無かったですが、上
記チャートで分かるように下抜けてしまっています。
スイングポジが買えてない私としましては個人的には深く(112円?)押して欲しい気
もしますが...今週も見極めが大切な一週間となりそうです。トレンドの波に乗れるよう
頑張っていきましょう。
■5/15からの一週間/主な経済指標等の予定
5/15(月)
07:45 (NZ) 小売売上高
10:30 (豪) 住宅ローン件数
11:00 (中) 鉱工業生産 / 小売売上高
21:30 (US) NY連銀製造業景況指数
23:00 (US) NAHB住宅市場指数
29:00 (US) 対米証券投資
5/16(火)
10:30 (豪) RBA議事要旨公表
17:30 (英) 消費者物価指数 / 小売物価指数 / 生産者物価指数
18:00 (独) ZEW景気期待指数
18:00 (EU) ZEW景気期待指数 / 貿易収支 / GDP・改定値
21:30 (US) 住宅着工件数 / 建設許可件数
22:15 (US) 鉱工業生産 / 設備稼働率
5/17(水)
07:45 (NZ) 生産者物価指数
17:30 (英) 失業保険申請件数 / 失業率
18:00 (EU) 建設支出 / 消費者物価指数・確報値
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
5/18(木)
08:50 (日) GDP・速報値
10:30 (豪) 新規雇用者数 / 失業率
17:30 (英) 小売売上高
21:30 (US) 新規失業保険申請件数 / フィラデルフィア連銀製造業指数
23:00 (US) 景気先行指数
26:00 (EU) ドラギECB総裁発言
5/19(金)
15:00 (独) 生産者物価指数
17:00 (EU) 経常収支
23:00 (EU) 消費者信頼感・速報値
先週の相場 / 米国雇用統計は総じて強い内容
関連記事 / フィボナッチでトレンド発生中の押し目や戻りのめどを探す