4月米国雇用統計は総じて強い内容
GWの連休もあっという間に終わってしまいましたね。しっかり休めた方、忙しく過ごされ
た方もお疲れさまでした。先週も米国雇用統計を始め、重要指標や要人発言等イベント盛り
沢山の内容でした。米株も底堅く推移し、ドル円を始めクロス円は閑散に売りなし的にじり
じりと値を伸ばす動きとなりました。
先週のドル円は各種イベントも控え、それ程推進力は感じなかった気もしますがジリ上げの
展開。目先のレジスタンスだった112.20円近辺も超えていき、112円がサポートとなりレジ
サポ転換してきたようになりました。
先週は113円をタッチした木曜日だけが唯一の日足陰線。
年初からの下降トレンドラインとも重なるポイントでもあり、一旦調整が入る形となりまし
たが今後の先高感が勝ったように見えます。週末引け間際の1時間ほどで米株の上げもあり、
また上昇して金曜の日足は上ヒゲなしの強い形を残しました。
週末に発表された4月米国雇用統計も、下記のような比較的強い内容となりました。発表時に
はドル円は上髭を付けて多少下げる動きを見せましたが、もみ合いの末に買いが優勢となり、
結果上昇の動きで週を引けています。
4月米国雇用統計
・非農業部門雇用者数: 予想/19万人増 → 結果/21.1万人増 〇
・失業率 : 予想/4.6% → 結果/4.4% 〇
・平均時給 : 予想/0.3% → 結果/0.3% △
さて連休が明ける今週は、結果待ちではありますがフランス大統領選挙も無難に通過の雰囲
気、地政学リスクの関心も薄れてきている感じがする中で、このままリスクオンが継続とな
るのか。月曜は上窓スタートも意識されてる雰囲気のようで明朝が楽しみです。
ドル円はこの3週間4時間足25SMAを、明確に下抜けることなく上昇しています。
6月利上げ期待でどこまで上昇できるのか。年初からの下降トレンドラインの抵抗の強さや、
112-113円のどちらをブレイクするのかといった所も注意して見ていきたいと思います。
短期トレードは値動きの良いクロス円中心に、基本押し目買いを軸にしてエントリーを考え
ています。
市場は堅調で参加者の多くがみな上目線となった時が危ないという事もよく有ります。と
はいえトレンドには付いていくしかない?状況。難しく考えるとやりにくい相場が続きます
が、今週も気を引き締めてトレードしていきましょう。
■5/8からの一週間/主な経済指標等の予定
5/8(月)
未定 (中) 貿易収支
10:30 (豪) 住宅建設許可 / NAB企業信頼感
15:00 (独) 製造業受注
23:00 (US) 労働市場情勢指数
5/9(火)
10:30 (豪) 小売売上高
15:00 (独) 鉱工業生産 / 貿易収支 / 経常収支
23:00 (US) 卸売売上高
----- (韓) 大統領選挙
5/10(水)
10:30 (中) 消費者物価指数 / 生産者物価指数
20:00 (US) MBA住宅ローン申請指数
20:00 (EU) ドラギECB総裁発言
21:30 (US) 輸入物価指数
5/11(木)
06:00 (NZ)RBNZ政策金利
17:30 (英) 鉱工業生産 / 製造業生産 / 貿易収支
20:00 (英) BOE政策金利 / BOE議事録 / BOEインフレレポート
21:00 (英) 英国立経済研究所GDP
21:30 (米) 生産者物価指数 / 新規失業保険申請件数
5/12(金)
15:00 (独) GDP・速報値
18:00 (EU) 鉱工業生産
21:30 (US) 消費者物価指数 / 小売売上高
23:00 (US) ミシガン大消費者信頼感指数・速報値 / 企業在庫
先週の相場 / 底堅く上昇してきたドル円。ユロ円、ポン円も大きく上昇
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