強いラインが集まりドル円は重要な分岐点か
先週の為替相場は少し下値不安が払拭される流れとなりました。週初めは恒例の
下値探りから始まりドル円は6月安値を更新してきましたが、更に下落が加速する
流れにはならず110円台後半で週を終えて、若干下値安心感を感じています。
ドル円はようやく5/11からの下降トレンドラインを越えてきました。おまけにW
ボトムぽい形状でネックラインの110.80付近も超えました。ただ週末NYタイムが
迫ると米経済指標の不調から、これまた恒例となりつつある?週末の下落。週の
終値は何とかネックラインの上で、年初からの下降トレンドライン上(太い白ライ
ン)で終えています。
形としてはこのネックラインと、黄色の上昇トレンドラインがサポートして上に伸
びる事に期待したいところですが、この所の週初は弱いイメージも強くもみ合いと
なるのか。ただし日足を見ると75SMAに抑えられ長めの上ヒゲ陰線となっており、
週足はというと下ヒゲの陽線という強い形で悩ましい流れとなっています。
黄色と白のTLどっちが勝つのか、注目して見ていきたいです。
米株価はNYダウが今日は下げるかという流れでも、しぶとく終値はプラスとなり
小幅ながら高値更新を続けています。FOMCの引締めスタンスが改めて意識される
中、依然として高値水準をキープして週を終えています。
ただ日本株は先々週一旦は乗せてきた20,000円台は非常に重く、結局足踏み状態
のままとなっていてNYダウが上昇してもオープニングの上げが続かない日が多く
なっているようです。
クロス円はBOEの政策金利発表後ポンド円が上方向への流れに転換した感があり
上昇の気配。その他ユーロ円や豪ドル円・NZ円も、取りあえずは下値不安を払拭
し上値を探る展開となってきています。
このところチャートに張り付ける日が少なくなっていて、先週はほとんどが指値ト
レードとなりました。幸い指値・逆指値が串刺しとなる悔しい事態にはなっておら
ず、週後半の上昇では大き目の利確が続きました。
超短期トレードでチャートに張り付き目先の動きに振り回されるより、長めの時間
軸で指値トレードのが自分には合ってるなと再認識しているところです。そのため
先週は随分無駄なトレードが少なかったです。とはいえチャートを見てしまうと、
ついついという気持ちが...こんな時はひとまずPCなどから離れてみましょう。。
■6/19からの一週間/主な経済指標等の予定
6/19(月)
08:50 (日) 貿易収支
18:00 (EU) 建設支出
6/20(火)
10:30 (豪) RBA議事録
15:00 (独) 5月生産者物価指数
21:30 (US) 経常収支
6/21(水)
08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨
17:30 (英) 財政収支
23:00 (US) 中古住宅販売件数
6/22(木)
06:00 (NZ) RBNZ政策金利発表
21:30 (US) 新規失業保険申請件数
22:00 (US) 住宅価格指数
23:00 (US) 景気先行指数
23:00 (EU) 消費者信頼感・速報値
6/23(金) ストックホルム休場(夏至祭イブ)
16:30 (独) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
17:00 (EU) 製造業PMI・速報値 / サービス業PMI・速報値
23:00 (US) 新築住宅販売件数
梅雨入り後、名古屋方面はまったく雨が降らない日が続いています。
夏が目の前に迫っていますが、朝はとても涼しくぐっすり寝られる環境が続いてい
ます。無計画なナンピンやストップ注文を入れずに、夜も為替相場が気になってな
かなか寝られないなんて事にならないよう、今週もご自身の取引ルールを守ってト
レードしましょう。
先週の相場 / 一週間で見るとドル円はV字に近い形
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