過熱感の中でも上げ続けたドル円の調整局面は
2017/01/21
今週は米国の感謝祭ということもあって、順調に上昇しすぎた感のあるドル円等の反落を
警戒しながらのトレードとなりました。しかしドル円やクロス円は今週もごく浅い押しを
つけるだけで、気が付くと上方ブレイクの繰り返しの毎日でした。
こんにちは。この一週間も遠慮なく円安が進みましたね。ドル円は日本の祝日や感謝祭前
の目立った売り仕掛けもなく、若干週末の調整は見られ114円目前で失速しましたが、午
前はドル円も強い勢いを保ってました。米国大統領選挙からまだ2週間ちょっとなのですが、
市場は何となくリスクオフという言葉を、忘れてしまったかのような雰囲気です...
11/25ドル円終値 :113.06円 ※高値は113.89(データはYAHOO!ファイナンスより取得)
今週のドル円始値 :110.89円 → 2.17円の上昇
先週のドル円始値 :106.52円 → 6.54円の上昇
大統領選挙10/9の安値 : 101.15円 → 11.91円の上昇
日経平均株価も11/9の開票日から2,000円以上の上昇、NYダウも19,000ドルを超えて強
く推移し続けています。気になるのは週末の引けにかけて急落した原油と上ヒゲ陰線とな
ったドル円の日足ですね。株や為替相場は短期的な過熱感が半端なく、何をきっかけにし
ていつ調整局面入りとなるのか。
来週は感謝祭明けの28日やOPEC総会の30日、12月2日の米国雇用統計、4日のイタリア
国民投票など調整局面として注目されているそうです。そろそろドル円120円なんて声も
聞こえるようになってきましたので、一旦の天井も近いのかも。月替わりの週でもあるの
で引き続き警戒は欠かさないほうがいいかと思います。
先日、今注目しておきたい格言の記事にも書きましたが、今回のような大きな上昇相場の
後に訪れやすい、大きな下落には十分に備えておきましょう。ただトレンドはあくまで強
い円安方向ですので目線を間違えないように、でも柔軟に?ちと難しい。間違ったと気付
いたら意地を張らずに修正し、いいトレードチャンスにしていきたいですね。
■11/28からの一週間/主な経済指標
11/28(月)
23:00 (EU)ドラギECB総裁 議会証言
11/29(火)
18:30 (英) 消費者信用残高
19:00 (EU) 経済信頼感 / 消費者信頼感・確報
22:00 (独) 消費者物価指数・速報
22:30 (US) GDP・改定 / 個人消費・改定 / GDPデフレーター・改定 / コアPCEデフレーター・改定
23:00 (US) S&P/ケースシラー住宅価格指数
24:00 (US) 消費者信頼感指数
11/30(水)
09:01 (英) GfK消費者信頼感
09:30 (豪) 住宅建設許可
17:55 (独) 失業者数 / 失業率
19:00 (EU) 消費者物価指数(HICP)
21:30 (EU)ドラギECB総裁 講演
22:15 (US) ADP全国雇用者数
22:30 (US) 個人所得 / 個人消費支出 / コアPCEデフレーター
23:45 (US) シカゴ購買部協会景気指数
24:00 (US) 中古住宅販売保留件数指数
28:00 (US) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
12/1(木)
10:00 (中国) 製造業PMI / 非製造業PMI
10:45 (中国) 財新/製造業PMI
18:30 (英) 製造業PMI
19:00 (EU) 失業率
21:30 (US) チャレンジャー人員削減予定数
22:30 (US) 新規失業保険申請件数
24:00 (US) ISM製造業景況指数 / 建設支出
12/2(金)
09:30 (豪) 小売売上高
18:30 (英) 建設業PMI
19:00 (EU) 生産者物価指数
22:30 (US) 非農業部門雇用者数 / 失業率 / 平均時給
個人的には今週は過剰に反落を意識しすぎてしまったトレードとなってしまい、短期トレ
ードがイマイチさえませんでした。逆に放置しているスイングポジと日本株は、口座チェ
ックが今の楽しみのひとつになってます。ちなみにトルコリラ円のLは政策金利発表の直
前に、耐えきれず決済してしまいました。では、来週もみなさん良いトレードを!
先週の記事 / 今週も高値で引け、終始強かったドル円
前回の記事 / 今のトレンド相場で頭に入れておきたい格言