プロスペクト理論
2016/05/11
プロスペクト理論という言葉を聞いた事は有るでしょうか?
○○理論なんて聞くとなんだか難しそうな感じがしますが、簡単に言うと、人が本能の
ままにトレードしてしまうと、損大利小となってしまう元凶になっている、人の思考と
行動パターンのことをいいます。この事を知っているのと知らないのでは、大きな差が
出ますので参考にして下さい。
一般的に、何のルールもなく本能のままトレードしてしまうと、トレーダーは次のような
行動になってしまいます。
ポジションに利益が出ている時は、チャートを見ていて値動きに勢いが無くなってくると、
途端に不安になります。ローソク足にヒゲなど出てきたり、反転のパターンを見つけたり
すると、含み益が減るのを嫌ってリスクを回避しようとする思考が強く働いてしまい、小
さな利益でも早く利益確定したくなります。
そんな心理になるため、利益を大きく伸ばす事が出来ません。
また、逆にポジションに損失の出ている時には、損失を回避する思考・負けを認めたくな
い思考が強く働いてしまいます。反転ばかりを期待して、いつまでも損切りが出来ない
(しない)という事をになります。もうトレンドが逆方向に変わっていると、自分でも気
付いているのにです。そして損失を大きく伸ばしてしまいます。
その後、耐え切れなくなって損切りしたところが、天井または底なんていう「あるある」
で、見事な損失の最大化を達成?してしまうことも・・・
結果としてトレーダーが一番避けなければならない、損大利小を繰り返してしまいます。
最悪、相場から退場させられます。損小利大が出来なければ、トレードで勝ち続けること
は難しいのです。
では、どうすれば良いのか?
それはこの思考や心理、人間の本能に打ち勝つためにルールを決めることです。本能のま
まトレードしないために、自分のトレードルールを明確に決めて、それを守り切ることが
重要なポイントとなってきます。(自分にも再度言い聞かせています・・汗)
参考)→FXで負けない為のルールづくり
損切りルールを決めて守っていれば、損失の最大化など起きません。損切りを取り消した
り損切りレートをずらしたりしないなど、ルールを守り切る事です。また早利食いになら
ないようにするには、指値注文を入れておくのが一番早い方法でしょう。
始めのうちは、損切り幅<利益確定幅で、OCO注文を入れて利益が伸びていく感覚を、身
に付けて行くことが大切だと思います。どんな凄腕トレーダーでも、負けトレードは有り
ますので、まず負けトレードもしっかり受け入れる事です。これが出来て始めてトレーダ
ーとしてのスタート地点です。
トレードできちんと勝ち負けを繰り返して、損小利大のトレードが出来ていれば、あとは
勝率を上げていくことで、トータルプラスが見えてきます。