FXを始める前にトレードのスタイルを決めよう(後編)

   

Pocket
LINEで送る

トレードスタイル

前回につづき、FXを始める前にトレードのスタイルを決めようの後編です。

短期取引となる2つのトレードスタイル『デイトレード』と『スキャルピングトレード』

についてご説明していこうと思います。

 

目次

○デイトレード

デイトレードはFXのトレーダーにも人気の高い、短期に分類されるトレードスタイル

す。最近では『デイトレ』という言葉を、聞いた事のある方も多いかも知れませんね。

 

インターネットの普及により、誰でもリアルタイムにチャートを見てトレードが出来る

環境が整って、スキャルピングトレードと共に、急速に発展した手法でもあります。

 

デイトレでは基本的に新規ポジションを保有したら、その日の内に決済してしまいます。

ポジションのない状態で、その日のトレードを終えますので、寝ている間に相場が急変

動してしまうリスクを気にする、というストレスが無いのはいいですよね。

 

デイトレで主に見るチャートの足は、トレンド状況の確認には4時間足や日足エン

ータイミングを計るメインの足には、15分足や1時間足が多く使われています。

上位足でトレンドが出ているのか、レンジなのかを確認する事が重要になります。

 

基本はトレンドフォローのトレードになります。トレンドの出ている上位足(4時間足

や日足)とメインの足(15分足や1時間足)のトレンド方向が、合致している方向に

エントリーする事で、優位性のあるトレードをする事ができます。

 

デイトレのメリット

・スイングトレードよりエントリーチャンスが多い

・スイングトレードより損切り幅を狭く出来る

・少ない資金からトレードを始められる

・レバレッジを高くして資金効率を上げてトレードできる

・基本は順張りですが、レンジ相場では逆張りでも利益を狙える

デイトレのデメリット

・スイングトレードより狙える値幅が小さくなる

・スイングトレードより損切りになる回数が増える

・取引回数が増えるのでスプレッドのコスト負担が増える

・ハイレバレッジでの取引となる場合が多いので、確実に損切りが

 出来ないと大損してしまう可能性が高くなる

デイトレードのまとめ

デイトレードでは、小さめの損切りを入れる事ができるので、損失リスクを小額に限定

することが可能です。

短期間かつハイレバレッジで効率よく、資金を増やす事が出来るトレードスタイルでは

ありますが、その反面ハイリスクな取引ともなりますので、しっかりと自分の取引ルー

ルを決めて、損切りを確実に入れる事や適切なポジションサイズなどを、十分に把握し

て取引する事をおすすめします。 

                             取引ルールづくり

また、取引回数が比較的多くなりますので、優位性の高いエントリーポイントを絞って

トレードする事や、低スプレッドのFX会社を選んで余分な経費を少しでも減らす事も、

利益をあげるために大切な要素となります。

                             おすすめのFX会社

短期トレード

○スキャルピングトレード

スキャルピングトレードは、デイトレードより更に短時間で決済する超短期のトレード

スタイルです。短い取引の場合には、ポジションの保有時間が数秒から数分で決済して

しまいます。

 

主に見るチャートの足は、TICK(ティック)や1分足や5分足などが使われています。

もちろんこれより大きな足で、トレンド状況を把握しておく必要があります。

その中で小さな波を捉えて、トレンドの中の押しや戻りの場面や、持ち合いの場面など

でも、利益を狙えるのも特長のトレードスタイルです。

 

トレンドでもレンジでも自分の得意な場面で、トレードできるチャンスがかなり多くな

手法です。短時間のトレードとなりますので、狙える値幅もデイトレよりさらに小さ

くなり、小さな利幅をハイレバレッジで、積み重ねていくものになります。

 

長時間ポジションを持ちたくない方や、夜に数時間しか取引が出来ない方にも取り組め

るトレードスタイルです。

 

スキャルピングのメリット

・デイトレより更にエントリーチャンスが多い

・デイトレより更に損切り幅を狭く出来る

・少ない資金からトレードを始められる

・レバレッジを高くして資金効率を上げてトレードできる

・ポジション保有時間が短いので、意識的にリスクを避けることも可能

・資金がリスクに晒される時間が短い

・超短期足に慣れると上位足を見る時に、余裕が持てるようになる

スキャルピングのデメリット

・狙える値幅がデイトレより更に小さい傾向がある

・損切り幅が狭いので損切りも更に多くなりやすい

・エントリーチャンスが多いため、ポジポジ病になりやすい

・チャートから目が離せない

・他のスタイルに比べて、より高度なスキルやメンタルコントロールが必要

・スプレッドのコスト負担がデイトレより更に増える

スキャルピングトレードのまとめ

デイトレのまとめと同じ部分が多いですが、スキャルピングを始めるには、自己の取引

ルールが確立されていて、ルールを確実に守れるようになってから、取り組まれるのが

良いかと思います。

1分足等の速い値動きに対応するには、かなりの集中力が必要でストレスもより大きく

なります。

スキャルピングに挑戦したい方は、スイングやデイトレで十分にトレードに慣れてから

(またはデモトレードで十分に経験を積んで)始められることをおすすめいたします。

 

 

トレードスタイルまとめ

以上4つのトレードのスタイルをご紹介しましたが、それぞれのトレードスタイルによ

って特長やメリット・デメリットが違います。安全なレバレッジやとるべき損切りの幅

も大きく変わってきます。

スタイルごとの違いをよく理解して、リスクについても学んだ上で、自分の生活スタイ

ルや性格にマッチしたトレードスタイルを見つけて下さい

トレードスタイルが決まったら、自分のルールをしっかりと守って、FXのトレードに

真摯に取り組み、利益を目指していきましょう。

 

       FXを始める前にトレードのスタイルを決めよう(前編)はこちら 

 

次回は、FX初心者の方が最初に悩む事の一つでもある

   『FXでチャートはどの時間の足をみるのか?』を予定しています。

 

 

Pocket
LINEで送る

 - 初めてのFX/基礎編