FX取引に潜むリスクは?
2016/04/14
FX初心者の方が知っておくべき、FX取引に潜むリスクをピックアップしてみました。
予めFXにはどんなリスクが存在していて、どんな対処が必要かをまとめましたので、参考
にして頂ければと思います。
目次
1.為替変動によるリスク
為替相場は24時間常に変動しています。FXはこの値動きにより利益を狙う取引ですが、
同時に損失が発生する可能性も有ります。突発的な事件・事故や各国要人の発言などの情報
で、想定外の為替変動が起こる事も少なくありません。
保有したポジションを放置するのは大きなリスクとなります。損切りの設定(逆指値)を入
れてリスクヘッジしましょう。
2.スプレッドのリスク
エントリーした時点で既に、スプレッド分がマイナス(損)となります。スプレッドも取引
を積み重ねていくと、馬鹿には出来ません。スプレッドの負担を減らすには、第一にスプレ
ッドの狭いFX会社を選ぶ事と、無駄なエントリー回数を極力減らす事です。
また、重要指標の発表時や急激な価格変動時などは、スプレッドが広くなり取引が不利にな
る事が有ります。
3.レバレッジのリスク
FXはレバレッジの仕組みにより、証拠金の何倍もの大きな金額の取引をしています。レー
トが思惑と反対方向に大きく動いた場合、ロスカット(強制決済)となる可能性が有ります。
余裕を持った資金量で、過大なポジションを持たないようにする事、損切り設定を忘れない
事が大切です。
4.金利変動のリスク
FXではポジションを保持中は、日々スワップ金利の受け払いが発生します。ポジションに
よっては支払い続ける事も有ります。高金利通貨の売りポジションを長期間保有する場合は、
この点も覚えておきましょう。
スワップ金利目的の長期トレードのつもりが、通貨ペアの2国間の金利が逆転する事も有り、
スワップ金利を支払う事となってしまう可能性も有ります。
5.流動性低下のリスク
外国為替市場はたいへん巨大で世界最大の金融市場ですが、マーケットの状況によっては急
激な価格変動が起こり、流動性が極端に低下して注文が入らない事や、スプレッドが大きく
広がるといった事が有ります。
予め損切り設定しておく事や、比較的流動性の高い(取引高の多い)通貨ペアを取引する事
が大切です。ちなみに取引高が一番多いのはユーロ/ドルになります。
6.システム障害のリスク
ご利用しているFX会社がシステムトラブルを起こした時など、一時的に取引が出来なくな
る事が有り決済できないなどのリスクや、チャンスを逃してしまうというリスクも有ります。
そのため信頼できるFX会社を選ぶ事や、複数の会社に資金を分けておく事などで、リスク
分散するといった手段が有効となります。
また、ご自身のパソコンやインターネット環境の不具合等の可能性も有ります。ポジション
保有時には損切り設定などを入れておき、万が一の事態のためにもリスクヘッジしておくこ
とが大切です。
7.FX会社のリスク
FX会社が倒産という事も有り得ます。しかし運悪く倒産という場合にも信託保全(顧客の証
拠金はFX会社の資産とは別に管理する)という制度により、預けた証拠金は保護されていて、
戻ってくる事になっています。現状FX会社は信託保全が義務付けられていますが、その信託
保全にも全額信託保全と一部信託保全という種類が有ります。
FX会社に預けた証拠金を守るためには、全額信託保全のFX業者を選ぶことが大切です。
FXのリスクまとめ
こんなリスクばかり聞かされると何だか不安?となるかもしれませんね。
でも、殆どの項目が損切り設定(逆指値)を入れる事とレバレッジを抑える事により、リス
クを低下させる事が出来るのです。上記のリスクを知った上で、リスク回避やリスクを軽減
する方法・手段を身に付けて実践していって頂きたいと思います。
大きな利益を狙えることが魅力である半面、全てが自己責任とされるFX取引において、ご
自身で資金を守る知識は必須となります。