FX簡単用語解説その2
2016/04/14
こんにちは!元会社員トレーダーのやまちんです。
基本がわかる!簡単FX用語解説の、その2を追加しました。
目次
①エントリーとエグジット
FX取引では、エントリーとは相場に入る・参加すること。つまり新規注文をしてポジ
ションを持つことを言います。エグジットは出口という意味ですので、保有しているポ
ジションを決済することをいいます。エントリーしてその後にエグジットすることで1
つの取引が完了します。
②順張りと逆張り
ともにトレードのエントリー方法の事で、順張りは相場のトレンドに乗って同じ方向に
エントリーする方法です。順張りはトレンドフォローとも言われて、大きな流れでトレ
ンドが続く傾向にあるFXでは有効な手法です。
逆張りは相場のトレンドに逆らって逆方向にエントリーする方法です。トレンドが終わ
ると予測し反転を狙う場合、トレンドの一時的な調整を狙う時や、レンジ相場の時等に
逆張りが使われます。トレンドが出ている時の逆張りは、比較的高度なスキルが要求さ
れるため、初心者の方にはまずは順張りから取り組むことが望ましいでしょう。
③押し目買いと戻り売り
上昇トレンド中の通貨ペアが一時的に下がり、下げ止って上がるポイントで買いエント
リーするのを押し目買いといいます。その逆で、下降トレンド中の通貨ペアが一時的に
上がり、上がり止って下がるポイントで売りエントリーするのが戻り売りです。ともに
トレンドフォローのエントリー方法のことをいいます。
④成行注文と指値注文・逆指値注文
成行注文は現在の市場価格で、即時に売買したい時に使う注文方法です。一方、指値・
逆指値注文はあらかじめ希望のレートに注文を入れておき、そのレートになったときに、
自動で注文が執行される注文方法となります。
指値注文の場合、指定したレートまで下がったら買い(上がったら売り)の注文が成立
します。新規注文では押し目買いや戻り売りで利用し、ポジション保有時は希望のレー
トまで到達したら決済という利用ができます。
逆指値注文注文は、その反対で指定したレートまで上がったら買い(下がったら売り)
の注文が成立します。新規注文ではブレイクアウトを狙う時に利用し、ポジション保有
時には損切り(ロスカット)で使う注文となります。
⑤上値抵抗線と下値支持線
チャート上で、過去に何度も上昇を止められている価格帯が上値抵抗線。(レジスタン
スライン)また反対に、何度も下降を止められている価格帯を下値支持線(サポートラ
イン)といいます。ともにその価格帯の外側には、損切り注文が多く存在する傾向があ
る為に、抵抗線・支持線を超えた(ブレイクアウト)時には、相場が大きく動くことが
あります。ともに重要なチャートポイントとなる事が多いラインです。
⑥ドルストレート・クロス取引
FXでドルストレートとは、ユーロ/ドルやポンド/ドル、ドル/円などの米ドルの絡ん
だ通貨ペアの事をいいます。またユーロ/円、ポンド/円などの米ドルが絡まない通貨取
引をクロス取引といいます。(ドル円以外で円が絡むものをクロス円といいます。)
現在米ドルが世界の基軸通貨であり、どの通貨も米ドルを介して売買されています。そ
のため、例えばユーロ/円のレートなどは、ユーロ/ドル×ドル/円=ユーロ/円といった
2つの通貨ペアの掛け算で算出されています。
⑦ボラティリティ
ボラティリティは価格の変動比率の事をいいます。ボラティリティが大きいや高い等と
表現されて、これが大きくなるほど相場の値動きが激しい状態となり、価格の変動が大
きくなります。FXでは、通貨ペアによってボラティリティに違いが有り、その特徴を
知る事も大切です。ポンドの通貨ペアなどは、ボラティリティの高い通貨の代表となる
存在ですね。
⑧難平(ナンピン)
ナンピンはポジションが含み損の状態で、さらにポジションを追加する事をいいます。
ナンピンする事で、売買価格の平均を下げる(売りの場合は上がる)売買手法として使
われています。平均価格が下がる事によって、最初のポジションまでレートが戻らなく
ても利益が出ることにもなりますが、思惑とは反対方向にレートが動いてしまうと、評
価損がさらに加速してしまいます。トレンドに沿った計画的なナンピン以外は、初心者
の方は避けたほうが良さそうです。
⑨塩漬け
塩漬けも余り良い意味の言葉ではありません。塩漬けとは損切りする事が出来なかった
ポジションを、含み損のまま決済できずに保有していること。損切りが出来ないと塩漬
けとして、ポジションが放置された状態となり資金効率が悪くなります。
資金量に余裕が無いと、最悪は強制ロスカット(強制決済)となることもあります。リ
スク管理した長期トレード以外の取引では、大きく負ける原因にもなりますので、早め
に損切りをして資金効率を優先する方が無難となるでしょう。
⑩途転(ドテン)
保有しているポジションを決済して、同時に反対のポジションを保有する事です。レン
ジ相場の中の一つの波形において、上昇も下降も両方利益を狙ったりする時や、そのレ
ンジを抜けてしまった時(レンジブレイク)にドテンをして相場について行くといった
方法などが有ります。買いも売りも取引できるFXでは良く使われる手法で、比較的短
期トレードで多く使われていますが、タイミングが悪いと往復で負けることも考えられ
ます。取引に慣れるまではドテンは控えて、じっくりと検証してエントリーすることが
大切でしょう。
良かったら〈その1〉も復習してみて下さい。 基本がわかる!簡単FX用語解説