FXの売り買い。円高と円安。
2016/04/14
FX(外国為替証拠金取引)では、通貨ペアとして異なる2種類の通貨を選んで取引を
します。初心者の方には、FXの売りと買いがよく解らないということがあると思いま
す。この点を3つのポイントを踏まえてご説明いたします。
目次
〈ポイント1〉
通貨ペアには、ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円などの円が絡んだ通貨ペアや、ユーロ/
ドル、ポンド/ドル、ユーロ/ポンドなどの円が絡まない通貨ペアが有ります。どちらの
通貨ペアも、FXの売りと買いは、〇〇/〇〇の左側の通貨を基準に考えます。
〈ポイント2〉
FXでは、新規の注文が約定(売買成立)したら、そのポジション(通貨ペアを売買して
保持していること)を決済(反対売買)することで、一つの取引が完了して、損益が確定
することになります。
〈ポイント3〉
それぞれの通貨ペアで、スプレッドがあるため↑のように同時に2つの価格が存在します。
(売りの価格と買いの価格)
決済する時の価格は、買いポジションの時は売りの価格。売りポジションの時は買いの
価格が対象の価格となります。
3つのポイントを踏まえて
例えば
新規の注文でドル/円を「買い」とは
円を売りドルを買うポジションを持つことになります。→買った価格より高くなったら
利益の出ている状態。チャート上では買った位置より現在値(売りの価格)が上に行け
ば(円安ドル高)利益が出ている状態になります。
この利益が出ている状態の時に決済をすると、「買い」の勝ちトレードとなります。
また、逆に新規の注文でドル/円を「売り」とは
円を買いドルを売るポジションを持つことになります。→売った価格より安くなったら
利益の出ている状態。チャート上では売った位置より現在値(買いの価格)が下に行け
ば(円高ドル安)利益の出ている状態になります。
この利益が出ている状態の時に決済すると、「売り」の勝ちトレードとなります。
どうなったら円高?円安?なのか
例えば、ドル/円の現在の価格が100円だとすると、この価格が90円になれば円高(円
がドルに対して強くなる)と表現され、110円になれば円安(円がドルに対して弱くなる)
と表現されることとなります。
過去の事例でお話しすると、リーマンショックやギリシャショックのような経済の混乱が起
こると、比較的安全通貨とされている日本円が買われて強くなり、一時は1ドル75円台ま
での円高となりました。また安倍政権となって2015年までは(まだ円安は終わっていない?)
アベノミクスや日銀の金融緩和の効果などで日本円が売られて弱くなり、1ドル124円台
まで円安が進んでいました。
まとめ
ここまで、売りと買い・円高と円安についてご説明しましたが、文章にすると始めはややこ
しく感じるかもしれません。でも車の運転で表現すると、右折・左折の時にウインカーやハ
ンドルをどちらに動かすかという事などに似ていて、(デモ)トレードを進めていけば自然
に感覚で覚えられると思いますので安心して勉強していって下さい。